アメリカから


237 名前:名無しの霊体験[sage] 投稿日:2015/05/05(火) 20:54:07.70 ID:Whyd0gtQs
いつぞや先生の家を書き込んだもんです。
スレも静かなようですし、長文ですが流れを読まずに投下。

今から10年ほど前、アメリカに1ヶ月程語学留学していたとある晩。
夜中に誰かの気配がして目が覚めた。
借りている部屋がホストファミリーの妹ちゃんの部屋だったので、なんぞ取りに来たんか?と思い目を開けた。

窓の前に、スーツ系の礼服を着た長身の男が立っていた。
逆光で顔はよく見えないが、ホストファミリーに該当人物はいない。
(全員日本人の筆者より背が低い)
誰何しようにも、真夜中な上、半透明の相手なので明らかに幽霊さんこんばんはだしどうしよう?
と悩んでいると、筆者のほうみてニヤリと笑った。

あ、これとり憑かれたな…

確信はあったけれど、その後アメリカ滞在中にそいつに再会することはなく実家に帰ってきた。

帰ると、実家の玄関に覚えのない盛り塩がしてあった。
「おかん、何ぞあったん?」
「うん、まぁ、ちょっと…」

何があったか引っかかりつつ、次の日から普通に登校すると、教室にヤツがいた…orz

(*゚▽゚)ノ
いや、にこやかに待ってましたされましても…
(´・ω・`)
もしかして、家の盛り塩はおまえのせいか!
( ̄∇ ̄)
いや、ほめてねーよ
(゚Д゚)
もしかして、家を閉め出されたからここで待ってたん?
(^_^)b
もしかして、居座る気満々?
(*^o^*)
……orz
 
238 名前:名無しの霊体験[sage] 投稿日:2015/05/05(火) 20:54:29.29 ID:Whyd0gtQs
(続き)
どうも、話を聞いてみると、ホストファミリーは宗教上の理由で幽霊の存在は全否定。
出てみたけど気がついてもらえず寂しかった。
そこに筆者がやってきて、自分に気づいてくれたのが嬉しくてついてきたらしい。
結局、他の人に迷惑を掛けないことを条件にしばらくおいてやることになった。

因みにトイレで霊感の強い友人にばったり出くわしたが、筆者の顔を見る前に後ろの奴に目を留めサイレントに叫び声を上げてにげていった。

(T^T)オイラナンモシテネー

そんなこともありつつ、異国の日常がおもしろいのか、日々筆者の後ろでwktkしていた。

そうこうしてるうちに前期中間のシーズンがやってきた。
基本かまってちゃんだが、待てはできていた。
受験生の筆者がしばらく放っておいたらとうとう、我慢ができなくなって数学のテスト中に

「かまってー」

と視界につり下がってきた。
普段であれば、はいはい後でね、と流せる。
テスト中の筆者にそんな余裕があるはずもなく、がっつりどやしたらしばらく教室の隅でいじけていた。
その日の昼休み、昼寝しようとしていたら、
筆者をポンポン叩く奴。
(・_・、)
「…、逝くよ…」

そん時殺人的に眠かったんで
「そうか、達者でな…」
といって寝た。

起きたら奴はいなかった。
居なくなるとあんな奴でも寂しいもんだな…。


それからしばらくたったある日、映像が視界に割り込みで入ってくる。
霊のアイツからのビデオレター?だった。
雲の波間のような景色をバックに「あの世で元気にやってるよ」と。
最後にお礼だと、ドラゴン●ールの元気玉のようなものをもらった。
この時、筆者は折しも前期期末の日本史のテスト中。練っていた長文論述の答案は霧散したけれど、なんだかアイツらしいやと思ったら妙に納得した。

馬鹿は死んでもなおらないっていうけれど、間が悪いのも死んでも、
いや、成仏しても治んないんだなー。
 
239 名前:名無しの霊体験[sage] 投稿日:2015/05/06(水) 01:50:23.11 ID:gAm7ZRPkO
ええ話やないかw
 

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