父の体験談


173 名前:名無しの霊体験[] 投稿日:2011/07/03(日) 15:18:17 ID:tSC.f2T00
昭和一ケタ父の話を投下した者です。
外伝に収録してもらったのを発見して、感激してしまいました(笑)
父の不思議?体験はそんなにないんですけど、せっかくだからまとめて放出させてください。
父の実家の周りは田んぼばかり、人家も疎らで、町まで遠いような田舎です。
(余談ですけど、家は田んぼより高い場所にあって、その更に先に田んぼに囲まれた墓地が見えます。昔は雨の夜に人魂が燃えてるのが見物できたそうです。土葬をやめてからは見られないそうですが…)

若い頃の父は、町に遊びに出かけて夜帰ってくるということが度々あったみたいです。
その時も、人家もないような道を友人達と帰る途中、一人歩きをしている女性の姿を見つけて、からかってやろうとしたそうなんですが…
間近に追いついてみると、長い髪を前に垂らしたザンバラ髪で、尋常じゃない。
幽霊だ!?と、全員が怖じ気づいたそうです。
父は「人間って、本当に恐ろしいと思った時は、全身の毛が全部逆立つんだよ」と言ってました。
ですが、その女性は幽霊ではなく隣村のお嫁さんで「おめぇ達みたいのがいっから、こうやって歩いてたんだよ」とのこと。
タチの悪い輩から自衛する為にザンバラ髪にしていただけだったんですってw
「丁度いいから、おめぇら送ってけ」と言われ、毒気を抜かれた父達は、その人の家まで護衛よろしくお見送りして、お駄賃?に握り飯を持たせてもらったそうです。
  
174 名前:名無しの霊体験[] 投稿日:2011/07/03(日) 15:18:40 ID:tSC.f2T00
(続き)
そんな父ですが、枯れ尾花オチばかりではない訳で…

やっぱり夜の帰り道。
友人と分かれて一人で歩いていると、時折まとわりつくようについてくるのがいて。
「あぁ、この近所の家の飼い犬だな」って思ったんだって。
当時は犬を放し飼いしてるのが普通だったんですけど…、近くの知り合いの家の犬が父に懐いていたから、てっきりその犬だと思った訳です。
ところが、知り合いの家が遠くになっても、前になり後になり離れては戻ってきてを繰り返してついてくる。
さすがに変だと思えてきた頃、二股になった道にさしかかった。

父は、自分の家に向かう方の道を歩いて行ったんだけど、ついてきたヤツは、うっかりもう一方の道の方へ行っちゃったんだろうなぁ。
しばらくしたら、もう一方の道の方向に、巨大な火柱が上がったんだって。
人家の灯りもないような場所だったのに、瞬間辺りは明るくなったそうです。
まぁ、それだけだったんだけど。
父は「俺をからかってやろうと狐がついてきたんだ」と断言してました。
根拠はわかりませんが、そういうことをするのは狐なんだそうです。
  
177 名前:名無しの霊体験[sage] 投稿日:2011/07/04(月) 18:42:21 ID:6cU2aTVG0
>>174
狐火かな、人魂や火の玉と違ってパッと消えるのが特徴とか
  
178 名前:名無しの霊体験[sage] 投稿日:2011/07/05(火) 01:53:19 ID:kizo9t6G0
狐火って、確か狐が口から吐く怪火で、熱くないって聞いた事がある。
  
179 名前:名無しの霊体験[] 投稿日:2011/07/05(火) 22:34:17 ID:fWEwU7qZ0
>>177
どうなんでしょうねー?
父は、誰もやってこないような山奥で、人が歩いてるような灯りを見たのも、
狐の仕業だと言ってました。
どちらも狐の仕業だとしたら、見た感じがずいぶん違うのでは…と思います。
  
180 名前:177[sage] 投稿日:2011/07/05(火) 23:53:09 ID:hFeYQZ6R0
俺が読んだ本では>>179の感じに近いかな、
>>174の話は>>178の狐火っぽいね。

ちなみに天気雨の事を狐の嫁入りというが
狐火が大量に出ている状態も狐の嫁入りと言う

どうでもいい知識だけど
  

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