仮弟子の頃


998 名前:えべっさん[] 投稿日:2015/08/03(月) 20:58:56.59 ID:2TdBx5+dq
どうも、えべっさんの孫です。
いつも外伝にいるので、きになった単語や名前はそちらで確認をw

今は黒歴史となっている仮弟子時代にあった面白い話を。
当時、反抗期のせいか口の悪い糞餓鬼だった僕は師匠に言われて依頼品の整理をしてました。
札の在庫や曰くつきの道具の整理をしていると、どこからか声が。
出してくれー出してくれーと聞こえ、声を辿っていくと古びた木箱を見つけた僕は、耳を当てて確認しました。
……ここだ。
開けてみたい気持ちもありましたが、整理を終わらせないと昼食抜き。
無視して作業再開。
「おーい、出してくれー」
無視
「出してくれー」
「ちっ、うるせーな」
木箱に近づいて思い切り蹴とばした僕は「黙ってろ」と言って作業に戻りました。
作業が終わった頃。
「おーい、出してくれー」
昼食の時間なので無視。
そうめんをたっぷり食べた後、今度は二階の整理をしに行こうとすると声が再び聞こえましたが今度は先程と違い。
「申し訳ありませんが、出していただけませんか?」
なんともまぁ、丁寧に言うとはよっぽど出たいのかと木箱に手を触れる僕。
 
999 名前:えべっさん[] 投稿日:2015/08/03(月) 21:08:08.59 ID:2TdBx5+dq
やさしい表情(のつもり)で
「誰が出すかバーカ」
えべっさんが言うには、さすが糞餓鬼と呼ばれるほどのゲス顔だったらしいです。
ちなみにその声の正体は、被害者ぶった声をだして封印を解かせようとした霊らしく僕の対応のおかげが今では静かに成仏出来る時を待っているそうです。
「あの糞餓鬼ぃー」と泣いている声を耳にしたらしい師匠に追及されましたが、黙らせただけと答えた記憶があります。
他にも、依頼品から出てきた悪霊を蹴り飛ばしたりとやっかいな弟子で師匠とえべっさんに怒られたりした黒歴史時代でした(閉めるの苦手)
 

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