カラスとおっさん

休みの日に公園のベンチに座ってボケーッとしてた。

近くの木の根本にカラスが一羽いて、地面を突っついてる。
ミミズでもほじくり返してんのかと思ってよーく見てみたら、カラスの足下にバーコード禿げのおっさんの頭（半透明）が見えた。

カラスはそのおっさんの頭っつーか、頭頂部のなけなしの髪をついばもうとしているが（巣の材料にでもする気か？）、幽霊に触れられるはずもなし、無益な挑戦を続けていた。

おっさんコッチに気付いたみたいで、何か哀れっぽい目線寄越してきた。
ウザかったけど、仕方ないのでカラスを追っ払ってやる。

おっさんはありがとうと言わんばかりの笑顔で消えていった。
　

消えることできんなら…
　

なんでこうおっさん頭部のみって哀愁漂うんだろうな・・・
　

それぬこにペシペシされまくってたオッサンの霊じゃね？
　

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