白い影


212 名前:14[sage] 投稿日:2013/07/20(土) 18:35:37.60 ID:jvY/PrNY0
なでしこの試合見つつ書き込み。

実家が心霊屋敷のものです。

これは自分がインフルエンザで寝込んでた時の話。
当時すごい流行ってたのと弟が受験間近ということもあり、隔離されることに。
自分の家の中でそれができる場所は仏間でした。
曾祖父母の遺影やお仏壇の仏様に囲まれる形のなか、寝たり起きたりを繰り返していると、
誰かの視線。
周りを見回すと仏壇の方に白い影、それがゆっくりと近づく。
ただ朦朧とした意識のところなので恐怖とかそういった意識に結びつかない。
ただぼんやりと近づいてくるのを見てるだけだった。
その後は自分の枕元まで進んで来た所までは覚えているが意識がそこで飛んでいる。

次に目が覚めたのは頭を撫でられた感覚と衣擦れの音。
感じたのは病気の時の母の撫ぜる手の感覚、優しい優しい感覚だった。
母親が薬でも持ってきてくれたのかと思い目を開けるが辺りは薄暗い。
そして視界の端に白い影。枕元に立っている。
ただ其の向く方向は自分ではなく、足元の方。
体を起こすのも辛いため、そちらを見ることはなかったがナニカがいたのかもしれない。
見上げたその姿は薄暗い中でもなぜかよく見えた。
強い、そしてともすると見下すような冷たい視線を向ける彼女の姿を。
其の立ち姿は凛としていて、見えた横顔は正直恐れを感じさせるものだった。。
そこでまた自分は眠りに落ちた。

その後は熱も下がっていき、回復に向かっていき、彼女を見ることもなかった。
けれどあの横顔は記憶にしっかり残っている。あの横顔を自分はきっと忘れられない。

なでしこ見て強い女性というところでこの思い出が蘇りました。
笑える話とは違いますが印象深い思い出だったので投下。
 
213 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2013/07/20(土) 21:19:07.89 ID:JaZhYYYG0
インフルエンザで弱ってたから寄って来たのか、あるいは既になにか憑いてたから熱出てたのか
ご先祖様が見守ってくれてたんでしょうね
 

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