ありがとう

空気読まずに投下
朝、子供がやけに眠そうな顔をしていたので、どうしたのか聞いてみたら、
夢なのか現実なのかわからないけど、夜中に男が枕元に立って、
しきりに「斉藤さんですか？　斉藤さんですか？」と尋ねてきたそうだ
（ちなみにうちは「さいとう」とは縁もゆかりも無い名字）

必死に否定しようとしたが、体が動かないしあまりに眠い
ウトウトして、そのうち眠りに落ちそうになると、また
「斉藤さんですか？　斉藤さんですか？」が始まる
そうこうするうちに朝になってしまったとのこと
「今日寝るときは”斉藤ではありません”って紙をデコに貼って寝な」とアドバイスしてみた
貼り紙は実行はしなかったようだが、その翌日、
「ゆうべも来たけど、”ありがとう”って言って消えたよ。なにがありがとうだったんだろう」
と、息子が憂鬱そうにぼやいていた

ちなみにうちの厨房息子は、柔道の斉藤仁氏似の巨漢である
もしかすると通りすがりのただのファンだったのかもしれない
　　

なにがありがとうなんだ・・・
　　

何かして貰った訳じゃないのに
会えた（見た）だけで「ありがとう！」と叫ぶファン心理ってやつじゃね？
　　

単純に問いに答えてもらったからだろ
　　

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