オジサンの昔

そういえば、思い出したんで書くよ。

俺の家の隣に住んでるオジサンがいるんだけどその人から聞いた話。

当時俺らの住んでるとこは結構物騒だったんだって。
普通にヤクザとかごろごろいたらしい。

今はとくにいないけどね。当時はそうだったらしい。

んでそのおじさんが言うには不良のたまり場である、ある屋敷があったらしいんだ。
そこは明治時代に建てられたけど今は全く使ってない。というかむしろ　使えない。
何か霊的なものが出るからだとさ。俺は気になったからおじさんと一回行ってみたけど
何もなかった。んでさ、「なんにもないじゃーん」っておじさんに行ったら
「うん、ないよ」普通にかえしてきた。なんじゃそりゃと思いつつオジサンの話を聞いてた。

オジサンが10代の頃、友達同士で遊んで帰ってきたとき、その屋敷の前を通りかかった。
その場には１５人位いたんでなんかﾋｬｯﾎｫｫｫｫｫｫｳ的なノリで全員で乗り込んでいったらしい
勢いよく乗り込んだはいいが中に入ると一気にテンション下がり気味。何で入ったの？とか
騒ぐ奴もいる始末。オジサンの友人が何かに躓いてこけた。あったのは数体のマネキン人形
一人の女の子が声を上げる始末。悲鳴が飛び交う中一人がツッタカターと奥の部屋に入っていき
おぞましい物を見つける。フランス人形、しかも腕がもげてる。

続きもす
　　

続き
その後二人の女の子が暴走して窓ガラスをメッチャたたき割る。
あたりからガチャーンとかパリーンとか聞こえる。次いで独り発狂
なぜかその時はやったシブガキ隊を歌い出す。それにつられてオジサンたちも
ノリノリ。もはや恐怖心などひとかけらもなく、それから３時間経過してもう暴れさくったから帰ろうぜ。
ってなった瞬間ものすごく大きな悲鳴が聞こえ皆ビクってなって急いでその屋敷を後にした。
次の朝オジサンの友だちが学校で夢を見たって大騒ぎになってたらしい。
むろん空家の窓ガラスを割ったのも問題だったのだが。
続くよ
　　

その夢の内容はこれです。
真っ白なところでおじいさんが何かぼそぼそ言ってた。
「ｱｶﾝやろ」とか「・・・にゅうざいやろ」とか。
どうやら関西の人らしい。何してるんですかと聞いたところ、
「泣いてるんやぁぁアァァァァァぁァァァ」
一瞬、は？　となったらしい

友「何で泣いてるの？」
幽「自分のやったこと思い出さんかい！」
友「ああ、幽霊屋敷？」
幽「幽霊屋敷やない・・・豪邸やぁァァァ」
などと起きるまで続いたらしい
その次の日同じ夢を行った人が立て続けに見たらしい。
んで最後オジサンのところにも表れたんだと。
オジサン「何で泣いてるの・・ですか？」
幽「なんでもない」
オジサン「なんかあるなら話してくださいよ」
すると

「だぁかぁらぁ・・・ぬぁんでもぬぁいっていってるやろぉぉううぇっ」

ものすごく泣いてた。
後から分かったが、その爺さん、その屋敷の主だったのだとか。
これがおじさんに聞いた話
じいさん・・・ｶﾜｲｿｳﾆﾅｱｧｗ
　　