金縛りにあったときの話
いままで心霊現象とか霊感とかまったく感じたこともなく平和にくらしていたのだけれども、この間金縛りにあった
動けないから、とりあえず目だけ動かして様子を伺ってみるとなんかカーテンが全開だったんだよ
あれ開けっ放しじゃんしまったーとか考えてたら、自動的に窓が開いてって
そこから
笑ゥせぇるすまんの 喪 黒 福 造 が ニ ヤ ニ ヤ し な が ら こっちガン見してた
喪黒福造って二頭身くらいの体だけど、その時見た喪黒福造は普通の成人男性だったんだよね
でも大きい顔と耳まで裂けてそうな口、引き込まれそうな目は相変わらずで。
とにかくそんな喪黒福造が窓の隙間から自分の事見てるわけだよ
良く分からないけどとにかくすごく怖くって
隣の部屋に居る父ちゃん呼ぼうにも声は掠れて出てこないし、喪黒福造はじっとこっち見てるし
そこでふと気付くと、なんか喪黒福造が接近してるんだよね
喪黒福造がっていうか、部屋が縮んで窓とか壁とか迫ってきてる感じですごいグワングワンしてるの
あ、もう死ぬって思って覚悟を決めたとき、かろうじてうめき声が出たんだよ。うあぁーぐうーみたいな。
父ちゃんが声かけてくれて金縛りが解けて飛び起きたんだけど、カーテンも窓も閉まってた。鍵だってちゃんと閉まってたし。
もちろん喪黒福造も居ないし、もっと言えば自分が寝ていた体制じゃ窓なんか見えやしないハズだったんだよね
自分的には洒落怖に書き込んだって違和感ないくらい怖かったけど、誰に話ても笑われるからここに書くよ
夢だったのかもしれないけど、妙にリアルで怖かった