窓辺から


151 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/09/30(水) 15:28:25 ID:FNEt0ZfI0
去年から1人暮らしを始めたんだけど、ある日金縛りにあった。

目を開けると視界はぼやけているが、窓辺に薄らと人影が見える。
部屋中に耳を塞ぎたくなるような怒鳴り声が響いていた。声から察するに中年の男。
その時金縛りにあっているにもかかわらず、

(やっべ鍵閉め忘れたか!?)

と昨夜の行動を振り返った。
しかし昨夜はちゃんと窓も玄関も鍵は閉めたはずだ。

(なんだ、幽霊か・・・)

それなら何も盗られたりしないよね、その時は安心して二度寝した。
それが人生で初の霊体験であった訳だが、その後部屋で中年男を見る事は無かった。

進学して大学の近くに引っ越した。

夏休みのある日、金縛りにあった。
目を開けると、斜め前方から白い影がすーっと近づいてくる。その顔に自分は見覚えがあった。
中年男だった。隣には男の孫だと思われる小学校低学年くらいの男の子がいた。

前の部屋から引っ越して、もうその中年男に会う事は無いだろうと思っていたのに、
どうやら自分に憑いてきてしまったらしい。その上今回孫まで紹介されてしまった。
もう怒ってはいないようだった。
この中年男とは一生付合う事になるんだろうか、そんな事を思いながらまた二度寝した。


笑えるっていうか怖くない霊の話。長文スマソ
  

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