呪われた交差点から


836 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/09/21(月) 15:30:44 ID:AmCzHqaU0
いつも読ませてもらってるから、笑えるかどうかわからない昔の話一つ披露してみる。

当時住んでたアパートは、呪われた交差点がよく見える立地にあった。
目の前で交通事故が起き110したことも数度ある。
月に一度ぐらい数人の坊さんが交差点でお経を読んでたのも、死亡事故が何件もあっ
たためだと思う。
金縛りなどは日常茶飯事、テレビオーディオの類が勝手につく、音を出す、蛍光灯が
つくなどもあったが、全部「トラックの違法無線のせい」ってことにしておいた。
入居者は自分以外長続きせず、隣の部屋の人が異様な振る舞いのあげくいなくなった
とか、まあいろいろ。
交差点を挟んだ向かいは商店が入ったビルだったが、入った店は数ヶ月もたなかった。
ちなみにまだバブルが崩壊してない時代の話なので、これは普通のことではない。
それでも立地の割に家賃がばか安だったので住んでいたし、安いのも、バスなし
トイレ共同という、当時でも絶滅レベルのアパートだから当然と思っていた。

で、ある日部屋に赤ん坊を抱いた女がいて、うらめしそうな顔で俺を見ていた。
縁もゆかりもないのに、なんか生きてる俺が悪いみたいな意識を感じた。
ちょうど連日の金縛り、首しめられ、枕元横断などで寝不足になり苛立ってい
た俺は、生まれて初めて「切れる」という状態に陥り、罵声をあびせた。
「ここは俺の部屋だ! 死んでるからって偉そうにするな! 出ていけ!」み
たいなことを言ったような気がする。で、赤ん坊を抱いた女は消えた。
これが俺の人生のターニングポイントになったと言ってもいい。
それまで強く出られると引いていたが、納得できないことには強く出てもいい、
という自信に繋がったように思う。

まもなくそのアパートは取り壊されることになり引っ越した。
が、引っ越しを手伝いにきてくれた一人が、来たとたん悲鳴をあげるぐらい、
霊障がひどかったらしい。
  

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