タクシーの客から


611 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/08/24(月) 12:07:10 ID:3m1mME5IO
コピペだけど

966:08/24(月) 08:19 py+qdFUE0 [sage]
>965
1/2
今から10年ぐらい前かな、しばらく個人タクシーの運転手をやってたことがあるのよ。
年末にさしかかった冬の夜、四条河原町から貴船まで客を運んだ帰り道、
走り出すとすぐに女の子が道端にいてさ、手を挙げるから車を止めて乗せたのね、
よく噂になるところだったからちょい怖かったけど、
売り上げには変えられないから拾ったんだよ。
「どこまで?」って聞くと、
小声で「千本鞍馬口まで」って言うのね、
夜だし15分くらいかな、目的地につくと古いけどりっぱな和風の家があってね、
「つきましたよ」ってバックミラーを覗くと誰も映ってないのよ、
まさかって思って後をみるとやっぱり誰もいなくて、シートがびっしょり濡れてるのね、
ドアは一度も開けてないし、やばいの乗せたな〜と思って窓を見るとさ、
さっきの女の子が立ってるんだよ、
  
612 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/08/24(月) 12:08:45 ID:3m1mME5IO
続き
967:08/24(月) 08:23 py+qdFUE0 [sage]
まあ相手が幽霊でもさ、こっちも商売だし、シートも濡れてちょっと頭に来てたから、
窓を開けて「お金払ってもらわないと困るんだけど?」て言うと、
むっとした顔で「・・・手持ちが無いのよ。取って来るから待ってなさい」って門の中に入って行ったんだ、
10分ほどしても戻らないから様子を見に出るとさ、女が家の前でボーっと立っているんだよ、
で「家に入れないの・・・」なんて言うの、
互いに困り果ててさ、しかたないから事情を聞く為に暖房の効いたタクシーに戻ってさ。
後部座席のシートは濡れてるから助手席に座らせたの。
で話を聞くとさ、失恋が原因で20年前に深泥が池で自殺して今日が命日なんだと、
でも死体も見つからずお葬式もしてないから、家にも帰れないし成仏もできないって言うんだよ、
ちょっと可哀想にになってねえ
「まあ料金は命日記念ってことでタダにしてやるよ」
「デリカシーないわね、バカにしてんでしょ!お金くらいどうにかする!」
「そうかい。で今夜はどうする?俺ん家くるか?。」
「別にいいわよ朝まで立ってるから」
「ここは寒いぜ、小汚いけどゆっくり休めるからそうしなよ。俺は車で寝るからさ。」
「そ、そんな悪いよ・・・」
「じゃあ一緒に寝るか?色々と保障と自信は無いが。」
「や、やらしいやつ!泊まってやってもいいけど合鍵とか盗撮カメラなんてないわよね!?」
なんてやりとりの後部屋の中まで案内すると、
「・・・ぁ・・・ありがと・・・」
と小声で言いうから、俺は外に出て静かにドアを閉めたんだ。


その後色々あったんだけど
「私はここで自縛霊になるからね」と言い張るから、
今では仕方なく一緒に住んでいる。
  

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