ハンディーカム

馬鹿ダチの一人が花火をやりたいと言い出した。ウザイ。
そこらの公園で適当にやるのかと思ったが、その馬鹿は大自然
と花火のコントラストを満喫したいようだ。メンドクサイ。
よせばいいのに他の馬鹿どもが賛同して大量の花火を買い山らしきところを
目指すことになった。地元から山らしきところを目指すと数時間かかる。
花火を買い込んで山についたのは深夜。お前等馬鹿だろ。

馬鹿の一人がハンディーカムを持ち出したが花火に夢中で俺が撮影することに。
どうせそうなると思った。
撮影を始めてまもなく異変。目の端に白いものが居る。人の気配だ。
よく見るとこちらを伺ってるように見えるのだがどうしても頭が見えない。
多分頭が無いのだろう。一瞬足だけ撮影してやった。ありきたりな足だ。

撮影してやると、とたんに近づいて来る。シカトしてカメラを花火馬鹿達に向ける。
目をやる白い頭無しがまた元の位置に下がってこちらを伺っているのでまた
足を撮影してやった。
するとさっきより早くこちらに近づいてくる。当然シカト。するとまた元に。また足を撮影。
今度はすごいスピードで頭が無く、血らしいものがついた感じのデザインまで撮って
しまった。
イラっとして巻き戻し、上書きしようとするが巻き戻しが利かない。
こっちもムキになってハンディーカムを放り投げる勢いでブンブン振り回したら巻き戻せた。
再生を足だけのところで止めて再録画。花火馬鹿を撮影して上書きする。
あのビデオテープ今どこにあるんだろう？出てきても再生する機械無いけど。
　　

なんで足だけ撮ったしｗ
というか冷静すぐるｗｗｗ
　　

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