たずね人


122 名前:名無しの霊体験[] 投稿日:2017/05/06(土) 15:17:57.64 ID:46GkaqtDO
さて、時間空いたので投稿します。

小学校の夏休み中、皆が畑仕事をしてる間私は祖父母の家で一人留守番をしていた。
昼寝をしていて、なんとなく目を覚ましたら、目の前に肘から先しかない手があった。まあ、手があったから手を握って握手したら引っ張られそうになったから、こちらも負けじと引っ張った。
肘から先しか見えてなかったんだけど、力任せに引っ張ったらなんか豪華な着物を着たお姉さんが畳の上に出て来た(見えた)
なんか悔しそうな顔をして消えた。手の感触は、ひんやりしててしっとりなツルツル肌…だったんだけど、感触が分かるからもしかしたら生きた人間だったのかも知れない。でも、肘から指先までが浮かんで見えたから多分生きた人間じゃない筈。

確か次の日、裏口の戸の前に人が立っていた。大体、田舎なんで鍵もかけないし近所の人は勝手に家の中に入って来るが何故か来ない。
戸を開けたら、逆光らしく相手の顔が分からず成人男性ということしか分からない。
「○○さんは、どこか?」
と訊くが、○○さんが分からない。分からないと答えると
「なら、君で良いからちょっと来てくれないか。○○さんに用事があったんだがいないなら仕方ない」
しょうがない。手伝うかと重い腰を上げたら、玄関に皆が帰ってきた。
成人男性が裏に来てると言うと皆、確認しに行ったが誰もいなかったらしい。玄関が開いたのを見て、裏口を見たら男は居なくなっていたし裏口の戸は閉まったままだった。○○さんが祖父の下の名前だと、その時初めて知った。
特にオチはない。以上
 

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