祖父の死


79 名前:名無しの霊体験[] 投稿日:2017/03/21(火) 13:34:37.39 ID:wLuNA/zqO
ある日、お使いから帰ったら父が何か言いたそうだったので私が代わりに言ってみた。
「じーちゃんが、死んだんでしょー。知ってるー。寒かったろうなぁ」
なんでか口から出た。自分の口から出た言葉に自分で、びっくりした。
父も困惑してた。
祖父の葬式中、お経を唱えて貰ってる最中に家中が揺れた。地震かと、調べるが地震の情報は出なかったから参列者達は「まだ、死にたくないってこと何だろうね」ってこぞって言ってた。
この会話を聞いた祖父が死んだきっかけ作った奴らは、そそくさと逃げて行ったので追い掛けたが初対面の親戚から止められた。
その後、親戚が本当にこれは葬式とか通夜でしてるのかってレベルの宴会してたから、その片付けの手伝いした。ふと、誰も居ないはずの宴会していない一部屋に、なんとなく行くと白いふわっとした人型が大きい窓からふわっと入ってきたのが見えた。
なんか本当にふわっとしてる。楽しそうな雰囲気に釣られて来たじーちゃんかと思って
「じーちゃん?」
って聞いたら、ビクッとしてからスーッと見えなくなった。
じーちゃんかも知れないから
「じーちゃん、宴会はあっちの部屋よ。あっちの部屋が楽しいよ。こっちには誰もおらんよ。さっき○○さんが酔い潰れて、泣いとったよ」
結局、よく分からない人型は姿を現さなかった。
 
80 名前:名無しの霊体験[] 投稿日:2017/03/21(火) 13:55:40.41 ID:wLuNA/zqO
で、まあ暫くして私以外誰も居なかった部屋に母が来たが、たしなめられた。線香が消えかかってるとのことで。
白い人型の話をして、じーちゃんかもって言ったら子供は早く寝ろ言われたorz
そして、何だかんだと手伝い出来ず暇していた私に初対面の親戚2が話をしてきたが訛りが強くて分からず。なんとなく聞いてみたら、戦時中の話でびっくりした。
別の親戚も来たので、また戦闘機の話かと身構えていると何でか天狗の話になった。天狗が複数飛んでるのを見たそうだ。
また別の親戚が来て、自分は火の玉を見たと言い出した。
火の玉を見た話には、全員頷いてた。話を更に聞いていくと祖母が、火の玉を怖がっていた話を聞いたが何故怖いのか分からなかった。
「××(祖母)さんは、火の玉怖がっとった」
「何でかね」
「こうふわぁっと、空を飛んどっててな」
「ああ」
「しかし、緑だったな」
「いや、おらんが見たのは青だった」
大体、こんな感じ。
なんだ、この親戚。
「昔はよく見たが…お前さんは何か見とらんか?」
なんだ、この親戚。
答えようとしたら、母に呼ばれたので一礼して立ち去った。母に聞くと笑いながら「火の玉なら、母さん見たことあるわww」って笑われた。なんなら他の親戚にも、話聞いてみなさいって言われたけどそれどころじゃなかったので聞けず。
よく分からない話でごめん。祖父が亡くなった月の末日に、祖父と仲が良かった親戚の一人が亡くなられたり、次の年にはお経上げてくれたお坊さんが祖父と同じ日に亡くなられたりして、びびった。
今年が祖父の11年目の命日なので、思い出しつつ投稿。
 

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