ターボ婆?


920 名前:名無しの霊体験[] 投稿日:2016/07/20(水) 19:46:41.52 ID:fAZ/taTSs
他にも思い出したので書きます。
笑えるのか微妙ですが、後々になって自分の中では失笑。

私が子供の頃、父に夜ドライブに連れて行ってもらい、その帰宅中の話です。

私が1人であれこれ喋って、父が笑いながら相槌を打つという、いつもの雰囲気だったのですが、
峠道を走っていると、ふいに父がアクセルを強く踏んだらしく、車のスピードを上げました。

それまで、先程までは笑顔だった父の顔がいつもと打って変わって真剣な表情。
急に怖い顔になった父に「何でトばすの?何で怖い顔してるの?」と質問責めしましたが、
父は「お父ちゃんがいいよって言うまで、私ちゃん(父はちゃん付けで名前を呼びます)は目を瞑っていなさい、絶対外を見ちゃいかんよ」
と、言われました。

その瞬間に外に何かいて、その何かが車を追って来ているのだと分かり、
慌てて目を閉じました。

車は猛スピードで峠の道を走っている為、右に左にとグラグラと体が揺れます。
父が本当に急いで峠を出ようとしているのが分かりましたが、
私は峠外に何がいるのか見たくなって、そっと目を開けて外を見ました。

そして見たのは小汚い老婆。
それが消えたと思ったらまた現れる、というのを繰り返していました。

車は猛スピードで走っているにも関わらず、車の前に現れては消え、左の茂みに現れては消え、右の木の上にも、と凄いスピードで出たり消えたりしてました。

(うわあ!山姥だ!)ととっさにそう感じました。

でも、父がいるから絶対助かるはずだと信じて、また目を閉じました。

暫くして車のスピードはゆるやかになり、
父に「もう目を開けていいよ」と言われ、無事帰宅し、その日は興奮していましたが、大人しく就寝しました。

次の日、興奮が収まらず、仕事から帰宅して晩酌中の父に昨日 峠で見た物を身振り手振りで話しました。
そしたら父は少しビックリして、「…うーん、そうか。私ちゃんにはそんなものが見えたんか…」と。
不思議に思って「お父さんには何が見えていたの?」と聞くと、
どうも父には人影しか見えていなかったらしく、ただそれが物凄い数であちこちから車に向かって来るので急いで峠を出ようとした、と。

私には1人の老婆が出たり消えたりしてたので、何だか納得いかずに終了。

そして成長して初めてドラクエをした時に、
敵キャラの腐った死体を見て思わず爆笑。

腐った死体が子供の頃に見た山姥に激似でした。
 

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