火の列


754 名前:名無しの霊体験[] 投稿日:2016/03/20(日) 16:50:58.23 ID:VNHA6HA/O
長いです
霊?か微妙な話

祖父母が山の中に住んでた時の頃、夏休みによく泊まりに行っていた。
遊びに行ったある日、夜中にトイレで目が覚めたのだが外にあった為一人で行けなかった。
なので、幼稚園に通ってるのだから一人で行きなさいという母を起こし外のトイレへ。
トイレから出ると母が庭の先の崖を見ている。崖の先に、街が見えるのでその光を見ていたようだった。私に気付いた母が
「街の明かり綺麗ねー」
というので、私も倣って街を見る。田舎の街なのでそこまで明かりはなかったが、綺麗だった。
そのまま街の風景を見ていると、街から離れた所(畑から)赤い光が五つ列をなして動いていた。
「お母さんが小さい頃はねー」
という話を聞き流し、その明かりを見ていると山の入り口辺り(?)にまで動いていた。速い。
ずっと目で追っていると、山にある道を通っているのが分かる。こちらに向かってるように思えた。
「話聞いてる?さっきから何を見てるの?」
「お母さんお母さん。火」
「火って?」
「ほら、あそこ。五個歩いてる」
「えー…見えないけどなぁ。あ、松明かしらねぇ」
「だーかーら!こっち来てるの!下から!速いの!」
私がこう言った時、母は私を抱き上げ慌てて家に戻った。
抱き上げられた時に、五つの火がザッと更に速く動いてるのが目の端に見えた。
母が寝てた布団に私を突っ込んだ後、母も入った。
「ね…火」
「黙って寝なさい」
頭まですっぽり毛布を被され暑さで出たかったが、母は出してくれず。
暫くして、ドアを軽く叩く音がした。
トントン…トントン…。
母の心臓の音が聞こえていたのもあり、心地よい眠りに段々入ってきた。
「チッ」
という舌打ちが響いたのを聞いた気がするが、そこは夢の話だと思う。
続く
 
755 名前:名無しの霊体験[] 投稿日:2016/03/20(日) 16:55:20.10 ID:8brYcUPjO
続き

次の日、明かりの話をしたらあからさまに母と祖母が嫌な顔をした。
「松明?ってことは祭りだよね?」
幼稚園時代の自分の思考。変わったことがあった=祭り=楽しいこと。
その次の日、街で夏祭りがあったので祭りに連れて行ってくれた。
「祭りってこういうのだから」
祖父母と母が、歩く度に言ってたことが印象に残っている。
この話を最近、母にした所
「あんたあの時、一人でスヤスヤ寝ちゃって怖かったんだから!お母さん寝れなかったんだからね?しかもあの後、外から子供いないとか言ってて滅茶苦茶怖かった」
若干怒られた。火の玉じゃなくても人でも怖いですよね。
終わり
 
756 名前:名無しの霊体験[sage] 投稿日:2016/03/23(水) 21:44:43.00 ID:cYVmDvM/s
こわひ…
 

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