話し好きのお婆さん


742 名前:名無しの霊体験[sage] 投稿日:2016/02/17(水) 13:22:44.04 ID:M5SFMm9RO
暇人なので投稿します。
幼稚園児の頃も暇過ぎて、家の周りを探索するのが好きでした。
その日は、いつも通り見えないお友達的なお兄さんと手を繋いで、アパートから少し離れた場所に行きました。
私「お兄さんいつもおんなじ服だけど服ないの?」
と言う酷い発言かまして、お兄さんを凹ましていました。
離れた場所に見知らぬ小学生と同じぐらいの歳の子(近所の子らしい)が、集まって楽しそうにしていたので混ぜて貰おうとしたら、気付いた小学生から自転車で追いかけられました。
慌ててお兄さんと近くの家の塀の内側に入り込みました。
小学生が私を探しに近くから声がします。
塀の内側に木があったので、その木の裏に移動しました。
「この家に隠れてんじゃね?」
すぐ近くから、声がして踏み入れる音がしました。
その時、「悪ガキ共何しとるかあああ」と言う声がしました。リビングと思われる大きい窓から、仁王立ちしたお婆さんが小学生に向かって怒鳴ってました。
「やべ」「逃げろ」と言う声を聞きました。
「○○小に電話するからなあああ」
お婆さん追い討ちをかけてました。
居なくなったのを確認したお婆さんが、目の前の私を見てにこりと笑いました。
「すみません。勝手に入りました」
逃げようとしたら、お婆さんから止められました。
続く
 
743 名前:名無しの霊体験[sage] 投稿日:2016/02/17(水) 13:47:06.75 ID:zg1yUGsoO
「良いから良いから。お嬢ちゃんこっちに来て話し相手になってくれないかい?」
牛乳を出してくれて、リビングに腰を掛けて色々話しをしました。お婆さん曰わく、話し相手が居なくて寂しかったと。
あんな大きい声出せるのに話し相手が居ないのが不思議でした。お婆さんと、また来ることを約束して帰ることに。アパートの前でお兄さんと別れました。
その日、帰宅してお婆さんの話をしたら大層怒られました。
次の日に謝りに行くことになり、菓子折りを持って母とその家に行きました。
家に行くと、知らないおじさんが出ました。
「もしかして、うちの母ですか?すみませんが、それは無理ですね。先週から寝たっきりで…話すのも無理なんですよ。もしかして○○さん(多分ヘルパーさんかと)かな」
〜時ぐらいですと言うと、嫌そうな顔をされた。
なんでかちょっとお邪魔することになり、寝たっきりと言う人に会わせて貰えた。見ると怒鳴ってたお婆さんでした。かなりやせ細っていましたけど。
約束通り会いに来たよーと声をかけ手を握ると、目を開けてくれましたがおじさんから突き飛ばされ、お婆さんに何やら必死で話し掛けてこちらに「早く出ていけ!」と怒鳴られました。
あれは怖かった。
それから暫くしてその家は売りに出され、お婆さんとはそれっきり。
謝りに行った日、家に帰っていた兄が学校の話をしていたのですが
「近所に自転車で、不法侵入した児童がいるって苦情がきたんだって。ほら、あそこの十字路の家らしいよ」
私は、あのお婆さんが苦情入れたと思っている。
霊?なのか分かりませんが、奇妙な話でした。
終わり
 

コメントを読む
外伝8 次の話
Series Menu (1列) (表)
外伝8 Menu (1列) (表)
1列メニュー Top

名前:
コメント(空白なら拍手のみになります)

 送信