工務店の社長さん


749 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/12/09(火) 21:19:15 ID:8bT6AyrV0
この話も>>739の書道教室の先生から聞いた話です。

先生の実家のお寺では、檀家さんの要望であれば、
通夜や葬儀を お寺で全て用意することもあるそうです。
檀家さんによっては、場所の提供&お経だけお願いします
(後は 檀家さん指定の葬儀屋さんを使う)と言う人や、
自宅で行いますので、お経だけをお願いしますと言う人等
様々だったそうです。

その日は、同じ町内の工務店の社長さんの葬儀でした。
決してお金に不自由しているお家では無かったそうですが、
金策に苦しんだ時期を知っている社長さんは、
「俺は、住職の心のこもったお経だけでいいから。」と 歳を取る度に
先生のお父さん(以後 住職とします。)に言っていたそうです。
遺族もそんな故人の言葉を聞いていましたので、社長さんでは有りましたが
決して華美では無い、どちらかと言えば質素な葬儀にすることにしたそうです。

祭壇は、お寺に保管されていた物を 葬儀社から人を呼んで組み立ててもらい、
同じ町内の花屋さんが、葬儀用の花を飾ってくれたそうです。
作業の途中で葬儀社の人が、住職に
「住職さん。あの人誰です?なんか いちいち煩くて、作業がはかどらないんですけど。」と
言って来たので、その場所に行くと、今日葬儀をするはずの社長さんが・・・

「あんたっ!」と 住職が声を掛けると、幽霊社長さんは、恥ずかしそうに消え入ったそうです。
一緒にいた葬儀社の人はgkbr。
住職さんは「あの人は、仕事には煩い人でしたからねぇ。でも いつもいい仕事をしておられました。
キッチリ作って頂かないと、また出てきますよ。w」と言って笑っていたそうです。 
  
750 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/12/09(火) 21:31:59 ID:BkwY4uYC0
書道の先生のお話、いいですね〜。
幽霊話なのにあったかくて、落語みたい。
  
751 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/12/09(火) 21:43:30 ID:8bT6AyrV0
>>750
どうもありがとう。
今日年賀状を 毛筆で書いてみようと道具を出していて、
昔 先生から聞いた話を思い出したので投稿してみました。
  

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