異様な存在

れい子さんを投稿している者です。
遅くなりましたがここ一連の発端となった出来事です。
長文になってしまいますが、書かせてください。

話の流れを読まずに失礼します。

去年の11月の中旬頃のある休日。
俺達家族は近県にあるテーマパークに泊りがけで遊びに行って、
その帰りの出来事だった。
その帰り道、息子が急にトイレに行きたいと言い出した。
あいにく、近道である裏道を走っていたため、
川のある土手沿いを走っていた。
近くには民家があるぐらいで、コンビニなどはない。
それでまぁ、仕方なく土手のほうへ入る道から、土手の内側へと入り、
その草むらで失敬させてもらおうと考え、車の進路方向を変えた。

運良く、はいったすぐそばにはグラウンドがあり、
そこに簡易式のトイレを発見した。
時間は大体4時過ぎ頃。二時間近く一人で運転していたので、
俺も休憩手柄、少し外に出てタバコに火をつけた。
息子達がトイレをすましたので、ちょっと散歩しようかって、
そんな話になって、家族四人。土手のウチ沿いの
少し高くなった段差のあるところを、テクテクと歩き出した。
俺は家族より少し手前を肩だの首だのをほぐしながら歩いていた。

「…フワァァァァァァアアアアアアアン」

なんかなんともいえない強烈な耳鳴りが俺の耳に聞こえてきた。
ここの所忙しかったし疲れてんだなぁ。なんて思っていたら、

「ビギィッ」

っと言う、角材がたてに圧力をかけられて裂けるような凄い音が
あたりから聞こえたと同時に、なんともいえない嫌な冷たさと、
空から何かをかぶせられたような、異様な圧迫間があたりをつつんだ。
何か本能的にまずいと思い、後ろを振り返ると、
息子は二人とも真っ青になりながら、硬直していた。
その様子とあたりの雰囲気に、相棒はもう、泣きそうな顔で、
振り返った俺を見ていた。

続く
　　

続き

「…ヤバイ…来る…!」

上の息子がうめくようにつぶやくと、
その途端、俺の背後(進行方向)から、強烈な不安と違和感が。
威圧的な何かが音もなく「ドドドドド…」っとこちらに近づいてくる圧迫感を受けた。
何故か、「津波」を目の前にして飲み込まれようとする自分を
なすすべもなく見つめて待っているような感覚を連想した。
その時、俺の後ろの方(家族の後ろだと思う)から2つの白っぽい何かが、
俺の横をすり抜け、前方に向かって、飛んでいった。

「ピギャァァァァァァア!!!!!」

20mぐらいほど俺達の前方で、それは何かに当たって
引き裂くような声を残し四散してはじけとんだ。

「うわああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

「イノリぃぃぃぃ!ナユラぁぁぁぁぁぁ!」

下の息子が大声で泣き出すと同時に。上の息子が気が狂ったように叫んだ。
何が起こったかわからなかった俺も、
その声で、さっきの白いものがナユラとイノリで
彼女らが尋常ではない状況になったと分かった。
なおも、得体の知れない圧迫感は音もなく迫ってくる。
あまりの重圧感と悪寒に全身が硬直して震え、
強い吐き気を催し、胃や腸の内臓が逆流してまうような、
そんな感覚を覚えたのを今も覚えている。

「パパ!」

相棒が必死に子供二人を抱え込みながら叫ぶ。
俺はその声にはっと、我に返った。

「うおおぉぉぉぉぉぉ!」

多分、そんな雄たけびを上げていたと思う。
ほかにも何か言っていたと思うが、
必死だったのでよく覚えていない。
俺はただ、そいつを食い止めようと、
その場からそれに向かって飛び出していた。

さらに続く
　　

続き

「ゴォォォォォォォォ」

「うわっ!?」

その時、突然ものすごい雨の入り混じった突風が俺を横から殴りつけ、
俺はよろよろとよろめいて体制を崩してて横に倒れこんだ。
あわてて立ち上がろうとしながら前方を見ると、
俺の目の前に紫色の着物の下半身が見えた。

「…。」

れい子さんはただ、黙って得たいの知れないものに向き合っていた。
後姿で顔は分からないが、それにたいしてすさまじい怒りを向けているのだと分かった。
いつもはサラッとした黒髪が怒りに逆立っているのか、膨らんでいた。

「荒ぶる魂よ…それ以上は私が許さぬ…。」

確かそんな感じの事を怒りに震えた小さくも腹のそこに響くような声で、
れい子さんが言った。

「ズドォォォォォン!!!」

次の瞬間もすごい音がして、ものすごいゆれがあたりを覆う。
何かが振ってきて爆発したような感覚だった。
俺はそれにぴっくりして、へなへなと足の力が抜け、
そのばに再びしりもちをついてしまった。
(あたりに物理的な変化はみあたらなかったと思う)
それから少しすると、今まで気がつかなかったが、
消えていた周りの雑音が次第に聞こえてくるようになっていた。
そして、何かが引いていくようにあたりの重圧と嫌悪感は消えていった。

「…。」

気が抜けて呆けている俺にれい子さんは振り返った。
れい子さんは「もう、大丈夫」と言いたげにニッコリとわらったが、
すごく悲しげで痛々しそうでもあった。
れい子さんは、俺の脇をスッと移動すると後ろの息子と相棒の所へ。
後ろから息子達を抱きかかえている相棒と息子の前にひざを突くと、
そのまま相棒と息子にそっと手を回す。

「ごめん…なさい…」

なんともいえないかすれたれい子さんの声が響く。

「大丈夫。イノリちゃんとナユラさん…。この子達は必ず元に戻します。
　私の力のすべてを失っても。」

またまた続く
　　

続き

そういって、息子達の頭を優しくなでると、れい子さんの姿は消えていった。
息子たちは再び泣き出してしまい、相棒は息子を抱きかかえたまま呆然。
俺もヘタリながら、ただ、その様子を頭の中真っ白で見ていた。
たまたま、自転車で通りかかった人が声をかけてくれて、
その声で俺は我に返ると、あわてて車に戻り、家路へと向かった。
どこをどう通って家に帰ってきたのかはあまり記憶に残っていなかったが、
その日は家族ともども家に帰るなり、食事も取らずに、
ひとつの部屋にふとんをしいて身を寄せ合うようにして眠った。
2・3日は精神的ショックから抜け出せずに息子は学校を休み、
相棒もなんとか家事はこなしていたが、
気が抜けたようにぼうっとしている事が多かった。
俺も数日間は変だったらしくて、周りから心配されて声をかけられたりした。

後で様子を見ながらそれとなーく息子達に
その得体の知れないものについてきいてみると、
息子達にも姿は見えておらず、それがいるであろう場所に、
蜃気楼のような大きなモヤの塊があって、景色を歪めていたということだった。
れい子さんは危機を察知していち早く駆けつけたようだが、
その得体の知れないものに邪魔をされて、なかなか近づけず、
助けが遅れてしまったとも息子は話していた。

「れい子さんの力が邪魔されるなんて、それほどヤバかったんだ。」

っと息子は言っていました。そして、多分、荒神か荒魂ではないか…とも。
それが何だったのかは、今もってもはっきりとわかりません。
イノリに御狐さまに聞いたもらったのですが、
「…あたらずとも遠からずといったところじゃ。
　気持ちはわかるが、あまりかかわるのは良くはない。」
っと言っていたようです。

途中、嫌な記憶がよみがえって、何度も中断したりして時間がかかりましたが、
なんとか書き上げる事ができました。
書く事ができてよかったと今はほっとしています。

長々ととお付き合いありがとうございました。
とりとめもない駄文で失礼いたしました。
読んでいただいて、本当にありがとうございました。
　　

乙です。山奥ならまだしも、グラウンドみたいな一般人気軽に寄れる所で襲われるって…((((；゜Д゜)))
死神さんやゴルゴさんといい、強力な護りのある人って真逆の存在からも狙われやすいの？
教えてワカルヒト！
　　

苦しい中乙ですー
荒神か荒魂ってことは、元はきちんと奉られていた大きい神様だったのかな
和魂と荒魂は表裏一体だしね
触らぬ神に祟りなしというけど、息子さんたちのような力がある（？）人が近づくと
触らずとも何かが起こってしまうのかな…。父親としては心配だよね

>>831
霊能力とかそういうので考えるより、金持ちや才能のある人と同じだと思えばいいよ
何かに突出している人は良くも悪くも色んな物に目をつけられやすい
アスリートや芸術家にだって、良いファンだけじゃなくおかしな人も寄ってくるでしょ
ゴルゴさんたちやこの方の息子さんたちは
ガードマンやSPが必要なほどの何かを持っているのかもね
　　

乙です。
本当に大変な事が起きたのですね。

お話読みながら泣いてしまいました。
イノリちゃんもナユラお母さんも元の生活に戻れる様になって本当に良かったです。
　　

大変でしたね。
いまさらですが、みなさんがご無事で何よりでした。
ご家族が、この先も心安らかにすごせること、れい子さんの力が戻ること、
ナユタさんとイノリちゃんが、この先も強くなっていけること、画面の向こうからお祈りしています。

>>831
なーにもないところだから、見つけやすかったのかもしれない。
そして、何が来るか察知しやすく、妨害もしやすかった、と、想像する。
　　

そうか、息子さんたちが霊能力あるから寄ってくるのか
襲われるの、夏目友人帳を思い出した
いくられい子さんがついているとはいえ、迂闊に子供だけで出かけさせるのも怖いね
　　

>>832
なるほどー自分勘違いしてた。守護さんたちが目立つから狙ってくるわけじゃなく、
守られている人間がVIP(？)かもしれないから来るのか
>>834
広いから狙われる…ｶﾞｸﾌﾞﾙ

そういえば知り合いの神主さんが、地鎮祭の関係で土地柄を良く知ってるんだけど、
公営の施設や住宅は、なるべく安い土地＝曰く付きが多いらしいんだ。元死刑場とか
もしかしたらそのグラウンドも…((((；゜Д゜)))
　　

こういう話聞いていると、
れい子さんの人やゴルゴマタギさんの人みたいな
際立っていて、もはやアイドル化している人は良いけど、
何も護られずに、人知れず消えてしまった人達もいるんだろうな…

そういえばゴルゴマタギさんの報告から一週間経ちましたね。
　　

>>831
なんていうか、中東の街中を鳩ポッポみたいな思考？のアメリカのＣＩＡ長官が
ＳＰ引き連れてウロウロしてるような状態、みたいな。
本人は大丈夫ｗと思っていても、相手はそう思っていないってやつだな。
　　

れい子さんの人、思い出すのも辛いでしょうに詳細カキコ乙であります
そんなそれこそ漫画の世界の様な話が・・・
改めてれい子さん、ナユラさん、イノリちゃん、御一家が無事で良かったです（´；ω；｀）

>>838
漫画で言うと「xxxホリック」の四月一日や「死と彼女と僕」のゆかりみたいに
霊的な存在に狙われやすい体質の人間がいるらしいんですよねえ・・・
本人達は何も悪いことなんてしてないしみんなむしろ哀しい程良い人（´；ω；｀）
そういう人達だからこそゴルゴマタギさんや守護死神さん、れい子さんの様な
強力な守護が憑いて守ってくれてるのかも？
　　

多少のフェイクは入っていると思うけど、『魔百合の恐怖レポート』に
霊障受けやすくって、一時期は危なかったっていう少年の話があったな。
霊的な存在から見ると、ほしくなるようなきれいな光に見えるみたい。

どうぞ、皆様が無事に過ごせますよう、（－人－）むぅぅぅぅぅぅん！
　　

>>841
ああ、少年を守る為に能力封じたんだよね。
逆を言えば、だからこそれい子さんも必死に守ってるんだろうなあ。
　　

ニーチェ曰く「汝が深淵を覗く時、深淵も等しく汝を覗いている」
相手が見える＝こっちも向こうに見られてるってことなんだよね・・・
だかられい子さんの人の御子息もそういったモノを引き付けやすいんだろうなあ
守護死神さんの人とゴルゴマタギさんの人は引き付けやすいが見えない様だけど
これは二人を守護してる方が封じてるのかな？
　　

だとしたら、死神の人は頭に赤い針を刺されているのかな…
　　

刺されたのは死神さんの人にいちゃもん付けた奴だろ
　　

>>827
大変なお話の投稿お疲れさまでした。
御家族とれい子さん達に平穏がありますように。（人）
　　

知り合いの霊能力者によると、霊感を封じる事は出来るみたい
もし本当に辛い人はそういう選択肢もある
身内に見えすぎて障りありまくりなのが居たから、見えるって本当に大変だと思う
　　

霊感有りのおかん曰く、幼少期と思春期が一番見えやすいらしく
その時期に見えなければ一生見えない可能性大だそうです
ちなみに自分は一度もその手のモノを見たことが無い零感人間だけど
霊感有りの同級生に「大丈夫。まだ目覚めてないだけだから」と言われました・・・
何が大丈夫なのかどんな反応していいのかわからんかったｗ
　　

>>849
霊感って遺伝するんじゃないけ？特に母→娘は
だからもうすぐ…大丈夫、こわくない
　　

>>852
逆ってないの？＜霊感の遺伝
ウチの母親は「お前を生んでから霊感が鋭くなった。それまではなかった」って言ってたけど…。
　　

｢産んだら霊感が消滅した｣ってのはよく聞くかも。
あと｢二十歳になったら霊を見るようになった｣と言うのも聞いた事がある。
　　

私の霊感(弱)は、母方先祖代々で、たまたま父も強かった(遺伝)
死にかけた
神様信じるようになった

出産はしたけど関係ないかも。その人の運命で身に付いたり無くなったりするんじゃないかな
50過ぎで開いちゃう人が居たし
　　

>>853
霊感は誰でも持っている前提で、さらに遺伝的にある人なら、出産は生死をかけて痛みを堪えるものだから、
死にかける・苦行を経験したのと同じなのかも。脳内物質もフルに出るし、構造が変わる事もある

また子供を守る為の母親の勘として、第六感が冴えることも多い(身の回り調べ)
　　

私は霊感ちょい有りｗだけど
死にかけたのと強い友人の影響のダブル効果だったｗ
ちなみに四十越えてからだ
　　

妊婦はあの世とこの世の境界線にいるって聞いたな。
　　

>>827です。たくさんの温かいお言葉ありがとう。
自分なりに色々と整理がついたように感じています。
自分でもふの出来事が本当にあったのかと、
否定したくなるけど、家族とその時の事をはなしたりすると、
ああ、本当にあった事なんだよな…っと
あの時のなんともいえない嫌な感覚を思い出します。
あまりにも非現実過ぎて、そう思いたいのかもしれないw

今ではポツリぽつりとですが、家族で当時事をはなしたりして、
互いに心の整理したり、前に向かって目を向けがんばっています。

守護霊様の事があったので、息子やイノリに聞いてみた所、
霊感が強い人だけではなく、今までの前世で徳をつんで来た人、
社会的に貢献した人なんかも霊格の高い守護霊様がつきやすいとの事。
理由は邪霊はそういった人間を悪い方向にひっぱって引き込み、
自分がそういった徳や力を奪うことで、力をつけたり、
負の欲求を満たし、この世での縛りから開放されるため…
らしいです。

続く
　　

続き

霊感を封印することができるのは知らなかった…。
息子に話したら、息子は「できるよ。れい子さんが言ってたし。」
っとあっけらかんと言われて「え?」っとなりましたw
詳しい話をちょっと聞いてみた所、小学校に上がって間もない頃、
そういった事が見えたり聞こえたりする事に葛藤していた時、
れい子さんが声をかけてくれたらしく、その時に聞いたとの事でした。

色々と長くなってしまうので簡略に書きますが、
れい子さんからはどうしてもつらくなったり苦しかったら、
れい子さんが封印してくれるらしい事をいったとの事です。
ただ、その時、

「その力はけして、貴方を不幸にするために与えられたものではなく、
　貴方が幸せになれるために与えられたものなんですよ。
　貴方にはたくさんのものが見えて、たくさんの声が聞こえる。
　それはたくさんの心を感じ、考え、分け合うことができるっと言う事なの。
　そして、その力を持ち、その意味を望んだのは、
　あなた自身でもあると言うことを忘れないでね。
　私はいつでも貴方の味方で、ずっとそばにいますから。」

っと言われたらしいです。それに対して息子が、
どうしてそこまで自分を守ってくれるのか、
れい子さんに迷惑がかかるのでないかと聞いた所、

「私は貴方が好きだから。あなたの家族や人間が好きだから。
　多分、神様のほとんどがそうだと思いますよ。
　大切な人や好きな人を守りたい、助けたいと思いますよね?
　だから、私達は貴方達人間のそばにいたいと願うの。」

っと何かちょっと恥ずかしそうにニコニコと笑っていたそうです。

「なくて良いとも思うけど、それを含めて僕なんだよね。
　この力があったから、イノリやナユラにも会えたし、
　それはとっても幸せなんだと思う。たから、このままでもいいんだ。」

っと息子は話していました。
息子は思ってたよりもきちんと考えてるんだなぁってか感じました。
　　

れい子さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん！！！ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ
　　

>>861
全おれが泣いた。
夏目友人の主人公も、こんな両親と守護者が居てくれたら…とか思ってしまった。
感無量で言葉がまとまらない。また後日…うう…
　　

>>863
夏目は現在、強力な守護者？にゃんこ先生と理解ある友達ができて良かった（´；ω；｀）
　　

>>861
れい子さん・・・ッ｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡
そういや漫画うらめしやの霊能者ヒロインも
生まれ持った霊能力で凄く苦しんでてヤケになった時
運良く巡り会った尼寺の尼僧（一流の霊能者でヒロインの師匠）に

「試練を乗り越えただけ人間は徳を積み魂が磨かれる。
　苦労が多ければ多い程、神仏に愛されている証」

って言われてたっけな・・・
れい子さんに見込まれた御子息もきっと素晴らしい大人になれますねｗ
　　

>>861
じーんときた。確かに霊感というのは、見えない存在に気付き、多くの声を聴けるって事だ。
先日呪いを受けている人に気付いて、その根源を封じる事が出来た。
霊感が無ければ助けてあげられなかったかもしれない。
煩わしい事もあるけど、これは持って生まれた命運だと思って、そっちの道に進もうと思う。
迷っていたけど勇気づけられました。ありがとうございます。
　　